先日ベルギーの240RSオーナーから写真を送って頂いた。それは 1985年 WRC Safari Rallyにプライベート参戦の 岩瀬氏がドライブする 240RSです。ニチラのメインスポンサーを得て,このラリーの為に開発された日本ラヂエターのプロトタイプのエアコンを装着して参戦しました。 1985年-1986年に サファリラリーに日本人プライベーター 240RS が参戦している。その 240RS ドライバーは岩下氏ともう1台岩瀬氏だが、当時日本人ドライバーとしての知名度は高く,その実績も高く評価されている。 その岩瀬氏は写真の 1985年 WRC サファリ : プライベート 優勝 総合8位 Driver Yasuhiro Iwase Co-Driver Vinayak Sudhir ※ 以前私が訪問した時に AUTO SPORT IWASE の整備工場の壁に240RSのエンジンフードが有ったが,この 240RSのものでしょうか? それにしても Chassis No.を知りたいものです ・・・ ●ニチラのメインスポンサーを受け,サファリラリーの灼熱と砂嵐地獄をエアコンを装着して参戦したのだが ・・・ ●そのエアコンは、ニチラの手による 240RS ラリーの為の高回転仕様のクラッチ付きプロトタイプのエアコンだ。エアコンは Vベルトによる オルタネータープーリィと連結されている,ラジエター電動ファンは連結されておらず分離独立されパワーロスを少なくしている。 ●当時としてはエアコン付きのラリー車は珍しく、サファリ参戦のラリードライバーからエアコンはうらやましがられたそうだ。既に20年以上まえの時効という前置きだが、岩瀬氏のサファリ参戦後記によると、実際はパワーロスが大きくほとんど使用しなかったようだ。 当時もの本物ステッカー → ●さて、昔話であるニチラのプロトタイプ・エアコンが実は私の 240RS に装着されている! ・・・ でしたが、現在は取り外して友人の 240RS オーナーに譲渡され保存されています。 私もこのエアコンを使用した感触では確かにパワーロスが大きい,且つアイドリングではクラッチが切れてクーラーは効きません。つまり現在のクーラー性能とはほど遠いものでした。 ●何故、私の 240RS にエアコンが ? ・・・ 当時 サファリ参戦の為のプロトタイプ・エアコンが 240RS に取付され それが日本でナンバー登録されたと言うことになります ・・・ その 240RS を私が所有している ・・・ と言うことになります ●つまり 私の 240RS 車両履歴はエアコンを取り付け WRCサファリを走る為の カルネ(国内車両の一時海外持ち出しの為のナンバープレート)は TKA 33 TA 9762 ・・・ !!? このナンバーは実際にサファリを走っている! つまり サファリ参戦の為に準備されていた車両なのです ・・・
情報が掴めなかった,ワークス240RS Chassis No.000005情報が入った。 それは,初期バージョンとしてギリシャに存在したが,日本へ送られ1985年にET仕様に替わり再びギリシャへ戻されたと言う ! この情報はドライバーMr.Stratissinotoから直接聞いたと言う。その 240RSは下記の写真の通り。 そしてChassis No.000019の追加写真です,この車両は現在キプロスにあります。1983年WRCアクロポリスでMr.Mehtaが6位でフィニッシュしています。
240RS Chassis No.000099 がモロッコラリーへ参戦した ! ▲ モロッコのラリー戦場に終結した 参戦車両群
● MOROCCO Historic RALLY 2013 の 動画を見る事が出来ます ↓ 鮮明な画像です → モロッコラリーはダート路面でその悪路,埃で 体力的,車両酷使の厳しさが伺い知れます。 http://rallyedumaroc-historique.com/Le-Maroc-2013-en-video_a158.html リザルト内容を要約すると下記のようになる Day Top 競技車名 240RSポジション Top Time/240RS平均時速 1 Mazda RX7 6 104.97/109.53 2 Porsche 911#3 3 86.15/87.16 3 Porsche 911#3 3 99.26/102.88 4 240RS 1 137.92 = TOP 5 240RS 1 99.6 = TOP 6 Porsche 911#24 Retire ← 最終日オイルポンプトラブル ※ DATSUN Violet GT 38 ← 完走 ● 4日と5日目に1位ポジションをキープしていた 240RS ! 何とも残念なのは6日目のオイルポンプトラブル油圧力低下 ! エンジンダメージを避けるため途中棄権である(補充部品が探せなかったのです) 結果,リタイヤに終わる。 それにしても現在尚元気な 240RS が存在すること事態嬉しい事です。2014年も参戦予定とのことで,FJ24エンジンメンテナンス技術提供の要請があります。 2013.5.17 FRI Chassis No.000099 → MOROCCO RALLYE 13-18.May.2013 年1度モロッコで開催され 1週間厳しい環境で酷使される MOROCCO RALLY に,今回 240RS(Chassis No.000099)が参戦している。そのラリーには 240RSオーナーでもある Mr.P.Hも日産バイオレットで挑んでいるが,そのラリー中の現地から中間情報を送っていただいた。240RS Chassis No.000099は万全の整備と体制で参戦している ・・・ 15日までのポジョンは上位で順調だったが 16日に「油圧低下」トラブル発生 ! 予備ポンプ部品がなくエンジンダメージを避ける為「リタイヤ」の情報です。 一方,Mr.P.Hのバイオレットは現在も好調にレース中との事,いずれにせよ 土曜日までレースは続きます 240RSのフェンダーを取り付けた迫力ボディーの完走を期待せずにはいられない。 詳細情報は追って送信されるでしょう。
2012.4.17 TUE Chassis No.000099 ベルギーに生息 海外から レストア中の写真とロールゲージ製作取付写真を受け取った事で ベルギーのオーナー Mr.GM が所有する 240RSChassis No.000099 現存 が証明された。 この左ハンドル仕様の 240RSの履歴詳細は明らかでないが,ほぼレストアが完成したようだ。 ● ロールゲージの FIA規則は 年々厳しくなっているが,このように乗り降りにはかなりの負担を強いられそうだ
久しぶりにフィンランド Mr.J.Fからの情報です。限定生産数最終番号を示す Chassis No.000200と言う貴重な240RSは現在レストア中です, その変化が写真から伺がわれます。定番のワークスカラーになりましたネェ ・・・ 今後の変化が楽しみだ ・・・ ▲ 複雑に入り組んだロールゲージは外されず,白塗装が施されたようです 2010.2.16 Chassis No.000200
彼は約2年間でレストアを完成させる予定でその部品提供に期待している。 エンジンは2基所有している、下記のエンジンNo.000157は当初より装着と思われますがその他にNo.000224を所有。
2008.9.9 Chassis No.000200 フィンランドの Mr.J.Fから Chassis No.000200 のオーナーになったとメールが入りました。詳細な情報提供をいただきインドのヒマラヤン・ラリーの状況が少しずつ明らかになってきました。 まず、このChassis No.000200は当初インドでヒマラヤン・ラリーで活躍後イギリスへ渡りその後、フィンランドのオーナーMr.J.Fに落ち着いたようです。私たちが 2005年12月にイギリスへ訪問した時にこの車体・エンジン等を確認しました。又、インドのオーナーがこの240RSを所有していた頃、当ホームページへコンタクトがあり部品提供要請がありイギリスのオーナーを紹介した経緯があります ▲ フィンランドに入港直後? の最新画像です さすがに寒い国の印象どおり積雪が ・・・ Fバンパーが落ちかけています、右フラッシャーの欠けも見られます ・・・ たしかヒマラヤン・ラリーで Fバンパーに大きなダメージがあり過去に私宛バンパーの問い合わせがありました。 Mr.J.F からの情報によるとインドのヒマラヤン・ラリーで活躍した 240RS 限定生産 200台の最終 Chassis No.000200 ! 大変貴重なこの 240RS は、1985年のヒマラヤ山脈のラリーに参加するために日産モータースポーツ部門からインドへ1985年に直接送られた ・・・ と記されています ・・・ となると、日産ワークス体制は1984年9月で終了し NISMO 設立と同時に引継がれた事もあり Chassis No.000200 は NISMOより出荷された可能性があります。 その理由として 1985年のヒマラヤン・ラリーはワークスドライバーのMr.J.Shahが参戦しそのときのリザルトは, 優勝・3位・5位・8位・9位 という成績を残しています。従ってニスモよりワークスカーと同時にインド・ヒマラヤン・ラリーへシッピングされた事もが考えられますがワークスドライバーの車両とは仕様が異なる可能性も考えられます。 【 Chassis No.000200 ヒマラヤン・ラリーの戦績 Dr Mr.Bharat. J. Parekh 】 1985年 : ラリーをリードしていたが、途中燃料切れで 5位 1986年 : コ・ドライバーがマラリアの病気によって途中棄権 1987年 : 第3レグまでトップをキープしたが、途中ブレーキの問題でリタイヤ 1988年 : 5位でフニッシュ ・・・ 1位から4位まで、オーストラリアの三菱ランサーが独占 ● シャーシNo.000200 はこのような戦績でしたが、一方では 240RS の優勝記録があり、他のシャーシNo.の 240RS と考えられます。
私宛届いたメールは !!! 驚いた事に,1985年 240RS(Chassis No.000195)で Rally 参戦していたドライバー Mr.Nigel Roseからだ ! それは なんと, " FXI 2376 は私が 1985年 の Swedish Rally & R.A.C Rally でドライブした ・・・ ! " 以下本文 Hi Just for your record. I also drove this car in the 1985 Swedish rally and South Swedish Rally. Regards Nigel Rose ※ その後の情報として,Chassis No.000195はクラッシュ,1980年後半に未登録新車状態のChassis No.000135に移植され,新オーナー Mr.D.Mの所有となる。従って、登録書類はChassis No.000135のRHDの筈 1985年に SwedisH Rally Co-Dr Mr.P.V(ノルウエイ) 同じく 1985年 R.A.C Rally Co-Dr Mr.D.D(英国) による 240RSで参戦していたご本人からのメールだ。そして,彼の所有するその時の貴重な上の 2枚の写真を送っていただいた ! ◆ 既に 30年も過ぎてこのよう貴重な写真を入手出来,皆さんに公開出来る事自体 嬉しい事です。1985年当時に活躍されていたと言う事は,相応なご年齢ではないかと推察されます。その 240RS は UK の BLIDENSTIN より入手したとのこと,貴重な右ハンドルのワークス仕様を購入したとの事だ。 ★ 彼は日本で 売り出している 240RS の情報を知りたいと言ってます。再生を考えているとの事です。
日産ワークスが作り使用した ソレックス キャブレター φ50mm の 「ゴム栓」です。ゴム表面には NISSAN の文字が有り,金型で複数個生産されたようです。重要なエンジンを守る為,ダストや水の侵入を防ぐ為,保管や搬送の時に使用されるものですが,このように詳細な写真は珍しいので掲載しました。 ※ 説明には Ivory Coast Rally に使用された ・・・ ◆ Next ◆ Back ◆ Top page |