そもそも「ダットサン」由来は 1930年 脱兎(だっと) DATSONの商標化,その後 DATSUNに改められた ・・・ ダットサンの歴史は 奥が深い ・・・
DATSUN 240RS DATSUN 240RS は 国際ラリーWRC Gr-B の参戦目的の為に F.I.Aの規定に合わせ 200台の生産条件を満足させ 1983年からWRCへ参戦した。 日産は その 200台の 240RS 生産条件をクリアーた後、必要台数約 30台を抜取りその他の車両は海外、つまりイギリスを中心として日産の販売店からリリースされた。 この 240RS は 純粋な「競技車両仕様」つまりレーシングカーで軽量化が優先され虚飾を廃した機能的な内装と φ50mmのソレックスキャブレターを装備し「パワー重視」の FJ24エンジンは日本の排ガス規制を無視して開発された為、日本では販売されなかったのは有名な話しである。 従って 日本で 240RS をほとんど見ることが出来ないのはこの様な理由があった訳です。尚,輸出用のカタログ名称は DATSUN になっている。 ダットサン ブランド廃止過渡期の 240RS ・・・
● 1981年には 「日産ブランド統一方針」が発表され 51年間という長きに築き上げた ダットサン ブランド「廃止」が決定された。 ● その後の 2012年3月20日 ダットサン ブランドは「復活」が発表されました。
生産台数は FIAの Gr-B ホモロゲーション取得の為200台生産の必要性があり,シルビア(US110)をグループB仕様に合わせ200台(BS110)を生産した。右ハンドル50台,左ハンドル150台を生産し,内 約30台をワークスカーとして日産が使用。従って 販売の原則は海外(主にヨーロッパ)向けであり 日本国内には「競技参加のみ」と言う厳しい条件付で販売されたと言う。 ● ちなみに当時の販売価格は580万円 ? 当時、日本国内に逆輸入し一般公道を走るまでには、ガス検・車検登録 etc 800万円を越えた ・・・ と聞いた事がある
FIA/FISAによる国際スポーツ法典付則J項が 従来のグループ分けGr.1〜9制の混乱,実情に則さないなどの理由 から改定され 1982年 1月から施行された。 新しいグループ分けは Gr.A〜Eとされた。
● Gr.Bは 1983年から 1986年まで 4年間の短命に終わる その背景には,200台さえ生産すれば市販モデルとはまったく無縁のラリー用スペシャルマシン(ET)を開発出来,パワーは公道のモンスター化した。1986年この年には 4WD・ターボ・ミドシップが定番化した各車は 400〜500HPと言われ わずかなミスが客の中に飛び込み 死者4名を出す。 更にそのアクシデントもさめやらぬ 5月の第5戦のツール・ド・コルスでは ランチアのエース,ヘンリ・トイボネンがコースアウト,崖下に転落炎上しナビのセルジオ・クレストともに死亡するという痛ましい事故が発生。 FIAはこれを機に 1986年いっぱいでグループBカーによるラリー終了を宣言した。 ● Gr.Bレギュレーションには 20台のエボリューション・モデル(正常進化モデル=ワークス用マシーン)が認められ, 市販モ デルは 180台以上生産で良い事になる。
240RS のカタログは海外向け(英文)のみ存在しますが そのカタログの和訳も存在します。 つまり英文カタログの内容を日本語で説明しています、私が入手したカタログにはその和訳がセットでした。 尚,カタログには輸出用の為 DATSUN になっている。 日産の新しい"ラリースペシャリスト" 走りの極限を追求した日産の新しいラリー専用マシンが登場した。240PSの出力と4.04kg/PSのパワーウエイトレシオを実現した新型 2.4リットル 4バルブDOHCエンジンを搭載。しかもこれまで国際ラリーで得た豊富なノウハウを完璧なまでに生かしている。それは日産の技術力の結晶といえるだろう。 ラリーで最も大切なのはドライバーとマシンの一体感。240RS はこのドライバーとマシンの一体感というラリーカーとしての基本的特性を高い次元でマッチさせた。何日も続く長距離走行,予想もつかぬ悪天候,未知のコース,1秒を競う激走 ・・・・・・ この 240RS は 日産のラリーカーの伝統を受け継ぎ,あらゆるラリーの局面に対応。240RS はドライバーを支え,ドライバーの能力を十二分に引き出すことができるラリーカーなのだ 。 Nissan's new, expertrally specialist. Any way you look at it, Nissan's new rally and race car comes with impressive credentials.Featuring a new 2,4L 4-valve DOHC engine with an output boosted to over 240 ps and apower-to-weight ratio of 4.04 kg/ps, it adds to the all-proven reliability of previous Nissan rally cars, the well-known Datsun lineup, a performance geared for more power and extraspeed. It's an embodiment of the state of the art of Nissan's technology. And it comes withsomething more-a complete understanding of rallying in its most essential: the bond betweenthe car and the man behind the wheel. The long distances to cover, days and not hours or minutes to endure, unpredictable weather, unfamiliar terrain, race against time, pressure fromother competitors-through it all this rally and race car has a special capacity that captures the Nissan rallying tradition at its finest. The capacity to support the driver and consistently bring out the best in him.
▲ 開くと,いきなりこの白ボディーの 240RS が出てきます ▲ 次の観音開きのページを開くと,今度はこの写真が現れます
日産のトリコロールカラーの色基準が明らかになった。 日産は イメージアップ戦略の為のモータースポーツ車両の色を統一する必然性がある訳だ。各競技車両はこの色基準に合わせ塗装するのだが,いずれにしても 色基準(PANTONE)が明確になれば,どのような方法でも最終的な色合わせをすれば良い事になる。
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